宇佐美 さやか

うさみ 清香
日本共産党横浜市会議員
うさみ日記

日曜日の報告

2018年4月26日

DSC_7630 前川崎市の経済労働局長の伊藤さんの講演の続き。

 臨海部の空洞化を何とか止めたいと、中国の現場に足しげく通い、ものづくり機能空洞化対策研究会を毎週金曜日の朝7時から800回にわたり開『現場の支援機関でありたい』という思いで、1996年に報告書を作成。

 川崎で頑張っていた社長から「今日の飯、明日の飯、伊藤さんわかるか」と言われ、従業員を路頭に迷わせないために銀行に頭を下げて歩く社長の姿に『経営者の喜びと悲しみ』を分かち合いたいと、足で稼ぎ、一緒に汗をかいた。

 その後、ある経営者と出会い、飲み会に参加し「ものづくり共和国」の建国を思い立つ。地元の企業がもつ技術を集め「川崎元気企業」という本を出版。「頑張る中小企業をみんなで寄って集まって応援する」それが『川崎モデル』と呼ばれるようになるまでになった。そして、政府が大企業との連携として、大企業が保有する知的財産を中小企業に開放することを打ち出した。それを活用し、中小企業に紹介。大企業がもつ知的財産を使い中小企業が自社製品の開発を進め、成功した。これは、地元の中小企業が持つ技術を知らなければできないことだと、感心してしまう。

 このことが、全国で注目を集め川崎モデルの知的財産交流事業が、知られるようになった。

 川崎モデルは現場主義でコーディネート支援活動のため「主張キャラバン隊」をつくり、とにかく現場に行く。新しいことに挑戦する中小企業をみつけて、みんなでよってたかって徹底支援する。窓口で相談を待つのではなく呼ばれなくても、行く。キーワードは、『御用聞き』、『おせっかい』というのですから、面白いですよね。野洲市の市長も『おせっかい』と言っていたのを思い出します。キャラバン隊が広がることで地元企業との信頼関係と顔の見えるネットワークが川崎モデルが成功したカギだということ。市の中小企業を支援するメニューは電話帳のような厚さで用意してあるけど、手続きが面倒だったり、使い辛いのがネックになっていることが多いのは、どこの市でも同じのようです。でも川崎の場合は、とにかく行政側が中小企業に足しげく通い支援の手立てを考えてきたことが、凄い。横浜市にも、こういった思いで働いている職員さんがいる事を願う。

 中小企業支援がうまくいったのは、伊藤さんをおはじめ、職員さんの「川崎市を元気にしたいという思い」=「川崎市の中小企業を元気にしたい」という思いだと、感じました。

 この川崎市の中小企業活性化条例を横浜でも実現できないか、考えたい、そして、大企業誘致しか頭に無い横浜市を何とかしなければ!!大企業は、中小企業がなければ成り立たないのだから、中小企業を大事にしてほしいとも、思う。

 

 今日の写真は、講義の後に質問しているかわじ民夫議員。

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