宇佐美 さやか

うさみ 清香
日本共産党横浜市会議員
うさみ日記

10月30日から11月1日まで、常任委員会の視察に行ってきました。

2018年11月1日

DSC_8187 30日の朝、新横浜駅で待ち合わせ。新幹線で新神戸駅に行く。神戸市水道局の災害に強い水道づくりの事業のひとつ大容量送水管整備事業を視察しました。

 神戸市は、1995年の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ「神戸市水道施設耐震化基本計画」を策定し、これに基づいて災害に強い水道づくりを進めているそうです。大容量送水管は、水源の4分の3を阪神水道企業団からの受水に頼っている神戸市において、当初計画していた山岳トンネル方式を見直し、危険分散も考慮して、新たに市街地を通る耐震性の高い送水幹線を整備しているそうです。

 芦屋市境から住吉川立坑間は、2002年に整備を完了。2003年6月30日から供用開始しているそうです。

 阪神・淡路大震災で、大渋滞や家屋の損壊により水道管が破裂した所に作業車が行かれなかったことや水の運搬が困難だったことから、教訓を得てこの大容量送水管の整備で、既設送水トンネルが被災した場合や更生工事実施時に、代替送水ルートとして活用できる。災害時に交通渋滞の影響を受けずに市街地内の給水拠点として応急給水がでDSC_8193きる。送水が停止しても管内に貯留された水を応急給水に利用できること。配水池や幹線配水管が被災した場合でも、大容量送水管から直接市内配水管網に送水し、復旧期間を短縮できるという効果を期待しているということでした。

 もう一つは「ふっQすいせん」(災害時臨時給水栓)を整備しているそうです。

 この『災害時臨時給水栓』とは、災害時に避難先となる学校や公園に整備されている給水栓で、水道管路が地震で被災した場合でも優先的に復旧し、早期に水が利用できることで、水運搬の負担を軽減することができるそうです。そのために、普段から地域のみなさんが応急給水訓練を実施して、災害時は地域主導で応急給水拠点を開設できるようにしているのだそうです。

 いつでもじゃぐちというのもあり、こちらは普段から使える水道で、水道管の耐震化が完了した小学校などに設置してあるそうで、水滴のような頭の像に蛇口がついていて、わかりやDSC_8195すい。

 座学のあと、実際に地下8階にある菅を見せていただきました。立坑にエレベーターが設置され、地下6階へ、当時使ったシールドのカッター部分が展示してあった。8階まで下りると、黒い大きな管がニョキ。触ってみたら、ひんやりしていました。外には、地下に敷設してある管の一部が展示してあり、大人でもそのまますっぽり入れる大きさでした。

 神戸から、バスで大阪に移動。

 

 夜ご飯は、勘と嗅覚に任せて、一人でホテルを出る。カウンターだけのハンバーグの定食屋さんを発見!券売機で券を購入し、店内へ。和風ハンバーグをいただきました。

 

 ~31日は、大阪です。~

 大阪市高速電気軌道株式会社と大阪シティバス株式会社の両社から大阪府北部地震でのそれぞれの対応を聞きました。両社とも幸いにもけがをされた方はおられなかったそうです。

 地下鉄は、地震により高架部のサイドレールが脱落したそうです。阪神・淡路大震災でも脱落したそうですが、この時の教訓は、活かされなかったのが残念です。

 各鉄道会社とも連携はしていても、それぞれの会社で災害時の対応基準が違うことや、避難した先での自治体の対応も違うなどの課題があるということでした。

 バスは、90系統あり、当日は16系統、112本が欠便となり、遅延は最大90分から120分にもなり、その理由として、踏切が上がらない、鉄道が動かないことからバスに乗り換える人が多くなったことだったということでした。情報伝達もバスの無線は、本部にないことなども課題だということでした。

 

 移動して、大阪市水道局体験型研修センターに行きました。ここで、やりたかったことができた(≧▽≦)

DSC_8196  大阪市は全国で4番目に1895年11月28日に水道が創設されたそうです。1877年に大阪でもコレラで1277人が死亡したことで、清潔な水が求められたのは、横浜と同じ。

 座学の後、実際の体験型研修の現場に行くと、20名くらいの作業服を着た方々が研修中でした。この研修センターの創設の目的は、水道技術の継承と広域視点に立った水道事業展開・国際貢献だそうです。取水から給水に至る水道のトータルな運営ノウハウを習得する体験型の研修施設ということで、浄水施設棟というところから見せていただいた。高度浄水処理を行う施設は、源水を浄水するための機械の扱いなどを学ぶところでした。次は、機械電気棟で、機械の配線いっぱいを見た。水撃現象というのも見せていただいた。電動弁開閉も実際に見た。次は、配水・給水施設棟で、地下に敷設されている水道管にはいった亀裂を修復する作業を体験するための場所に行き、実際に亀裂から水が噴き出すところを見せていただいた。研修を受ける方は、このコンクリの壁と壁の間にある菅を修復する作業を水を浴びたまま行うというのだから、冬はたまらないでしょうね・・・。

 そうそう!私がやってみたかったこととは、漏水調査です!先日、自宅の近くでお見かけして、体験してみたかったのですが、恥ずかしくて声かけることができなかった(;^_^A ここDSC_8204で、体験できるとは!コンクリの舗装がされたところに番号が書いてあり、1から3までの地下の音を聞き、漏水している番号を答えると、正解でした(≧▽≦)

 技術継承は、全国で自治体職員数の削減をされてからは、どこの自治体でも深刻です。自治体の責任で水道事業を継続させるには、職員定数の削減をやめるべきです。

 

 バスで京都に移動。

 夕食は全大会。食事が終わって、ホテルに戻り、相棒を観る。

 

 ~11月1日は、京都。~

 「チーム『電車・バスに乗るっ』」についてというタイトルで、京都市交通局の取組みを聞かせていただいた。

 京都市交通局は、鉄道もバスも赤字続きだったそうです。そこで、財政健全化計画をたて、1日5万人の目標を2016年度に達成したそうです。そして、次の目標は鉄道とバスを合わせて80万人をめざしているということでした。

 チーム「電車・バスに乗るっ」についての概要は、人と公共交通優先のまちづくりを一層推進するため、まちづくりの重要な担い手である民間事業者に参画してもらい、民間と行政の協働で地下鉄・市バスを含む公共交通を活用した取組みを企画・立案して実践するため、2017年に設立された、交通局営業推進室が事務局となり、組織の参画団体から提案された企画について連携可能な参画団体に集まってもらいプロジェクトチームを結成、プロジェクトチームごとに地下鉄・市バスはじめ公共交通を活用したまちづくりに寄与する事業を展開していくとのこと。参画団体は29社と京都市の局や区役所など15団体。

 主な取組みとして、若い職員さんの発想でイメージキャラクターとして、太秦 萌を考案!これが、今海外でも人気になっているそうで、伊勢丹もコラボして伊勢 京香というキャラクターも登場して、これが宣伝物のほとんどに登場している。イベントの紹介や電車とバスを組合わせて観光ルートのPRなども若手の職員さんたちが足で稼いだ情報をもとに、お金をかけずに企画しているというのです。若手の職員さんたちは、他部署の20代、30代の希望者が集い、勤務として集客のための会議などをしているのだとか。

DSC_8207 とんでもない企画とかも出るのでは?と心配になりましたが、よっぽどの酷い企画や実施に問題が多いものではないかぎり実施されるそうです!地域振興もかねてまちづくりを、真剣に考えて企画したことが実施されるとなるとやりがいがあるでしょうね!

 官民連携による公共交通を活用した事業展開ということでしたが、どっぷり民間に丸投げではなく、市の職員がしっかり参加しているのが、良いと思った。面白い取組みは、真似しても良いと思う。

 

 夕方、帰宅。レンジは、久しぶりに会えたのが嬉しかったのか、ややオシッコ漏らす(;^_^A 荷物を片付けたいのに「なでて!!!」とまとわりついて離れない(;^_^A しばらく私の膝の上から離れずにいたのですが、今は、クッションを枕に熟睡してます。

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