宇佐美 さやか

うさみ 清香
日本共産党横浜市会議員
うさみ日記

原水爆禁止2019年世界大会ー長崎  2日目。

2019年8月8日

DSC_9439 2日目は、分科会。

 私が選んだのは『軍事費削って平和で人間らしいくらしを』というタイトルのところ。

 

 初めに、立命館大学の山崎さんが『日本の国家財政と経済の軍事化が国民経済にもたらすもの』ということでお話しされた。

 

 安倍政権によって軍事費が増え続け5兆円を超えたことは承知していたのですが、その前からのローンを足すと10兆円になると聞いて驚いた。

 

DSC_9440 そして、アメリカからの武器爆買いは、日本にとってかなり不利な条件で契約させられていることには、怒りを通り越して呆れてしまった。

 アメリカの言いなりで、軍事費を増やしてきたつけは、自衛隊にまで及んでいるというのです。自衛隊への予算が減らされたことで、トイレットペーパーまで自腹で購入するということが起きていると聞きました。

 

 海外代表からの代表として、スペインの方と韓国の方がそれぞれの国の情勢を交えてお話してくださった。

 スペインの方がお話しになったことは「私は、軍事費の使われ方、紛争での市民生活への影響、税金の使い方でどう市民生活が変わるのかを研究しています」と、いう自己紹介からはじめりました。

 

DSC_9444 「世界の軍事費は、1兆8000億米ドルで、1秒間に1ドル使っても5万8000年かかる金額です。」と話され、驚いた。

 「戦争をしていない時には、軍需産業には、武器の研究をさせている。そして、他の戦闘地域地域で使われ、また武器が造られる。そして、政府からお金が入る。この『軍事経済サイクル』を絶つことが必要」と強調。

 「軍事経済サイクルが、人の命を奪い、環境を破壊し、経済を壊す。飢餓と貧困をまねく。紛争や戦争は、自分たちの関係ない所で起きている訳ではない。その軍事費が使われていることで、文化や教育等の予算が減らされているのだから、全く関係ない訳ではない。軍事化させるために、市民の日常を変えることを政府がメディア等を使ってやっていることも見過ごしてはいけない」と警鐘を鳴らしておられた。

 「軍事による安全保障を忘れさせる!『人間の安全保障へ、文化的な生活』を求める」と話された。

 

 

DSC_9446 韓国の方のお話は「今の韓日関係が心配」というお話しから始まりました。

 「韓国の軍事費は、世界で10位、OECD基準の福祉費は、真ん中にも至っていない。軍事費は、3年後の2022年には、日本を抜くといわれている。米側からの基地負担金は、1兆ウォン。中略・・・南北問題では、まだ軍縮まで至っていない。」と日本並みに韓国も米軍基地への負担を強いられていることがわかった。

 

 

 会場からのみなさんの質問に答えてから、お2人とアメリカからのお2人は、退席。

 

 開場からの発言では、六本木に米軍基地が在り、ヘリが爆音を響かせ行き来しているとか、東村山市の近隣市では、市街地でオスプレイがホバリングしていたとか!

 アメリカ本土ではやらないことを日本で平気でするのは、バカにされてるとしか言いようがない。

 やっぱり、日本のどこにも基地は要りません!

 

 この分科会には、約150人が参加しました。

 

 あまりの暑さに、タクシーで一旦ホテルに戻る。一休みして、まだ暑いけど、長崎市民会館の体育館へ行く。

 

 『核兵器をなくそう 女性のつどい in長崎』に参加。

 被爆の実相として、被爆者の女性が、当時の証言をしてくださった。

 「1945年7月にアメリカで核を開発した科学者は、大統領に「絶対に使ってはいけない」と言って渡したのに、1か月後の8月6日に、広島に新型爆弾が落とされたらしいと聞いた。9日の午前中、空襲警報が鳴り響き、防空壕に。防災頭巾は、遊ぶ時も寝る時も近くに置いていた。警報が鳴りやみ、日常に戻った。その頃、B-29は小倉へ視界不良で長崎に戻ってきていた。そんなことは知らない、祖母は、防空壕で食べるお芋を蒸かしていました。祖母に「防空壕に行きなさい」と言われたのに、私は、嘘をつきました。「ばあちゃん、私は、お腹が痛いから、壕には行かれない」と、その時、お友だちのとみちゃんが「遊ぼう!」と呼びに来ました。「はーい」と返事をした瞬間、もの凄い光が・・・。それから私の記憶はありません。しばらくして、祖母の声が聞こえました。「はーいここです!」と言いたいのに声が出ず、少し動いた私の足を祖母が見つけて助けてくれました。とみちゃんは、10数年後に亡くなりました。『長崎を最後の被爆地に』を合言葉にこれからも証言を続けます」と、話された。

 

 海外からの発言では、先ほどの分科会で話してくださったスペインのクロエさんは「この間2回被爆者の証言を聞いたことで、他人事ではないと思えた。軍事費の増は、女性の生活を脅かす!」と話された。

 アメリカのエミリーさんは「昨年、広島の世界大会にも参加しました。女性が居なければ、平和は成り立たない。それなのに、女性は評価されていないのが現実。」と女性差別についても言及。

 韓国のペクさんは「日本の女性が、平和を守ることを確認し合えたことは、素晴らしい。参院選で女性議員を増やす努力をしてきたことにも憲法9条を守るために頑張っていることにも感謝しています。」とお隣の国同士だからこそ仲良くしていきたいという気持ちが伝わるお話しでした。

 

 沖縄からの発言は「宮古島では、毎日座り込みが行われている。与那国島では、380人、石垣島では500人~800人の米軍が配備されている。米軍は『爆弾を使わない』『弾薬を保管しない』と言っていたのに、全部嘘だった!みなさん『離島奪還作戦』という言葉をご存じですか?島を敵地と見立てて戦闘機を飛ばすんです!」と恐ろしい沖縄の現実を目の前で見せられた気持ちになった・・・。

 

 福島からの発言は、お母さんと娘さん、息子さんと登壇。「この子は、高校1年生、この子は小5になりました。3.11当時は、7歳と3歳でした。2011年以降、福島は『ヒロシマ・ナガサキ』と並んで平仮名で表現されるようになりました。私は、2011年7月の『原発をなくそう』という東京で7万人が集まった集会に参加し、こんなにも原発をなくすために集まってくらる人が居るのに『当事者が何もしなくていいのか?』という思いになり活動を始めました。県民の声で、18歳まで医療費が無料になりました。8年間で政治を動かしてきました。」と報告され、会場から大きな拍手。

 

 第1部の最後は、歌でしたが、被爆体験を元に書かれた手記にメロディーをつけての合唱は、胸が締め付けられる思いになった。

 第2部は、フロアからの自由発言。海外代表のみなさんも、思い思いに発言されました。神奈川の新婦人も登壇して、お仲間が発言しました。一緒に登壇した私(^_^;)

 「我々、業者婦人にとって、一番の願いは『平和であってこそ商売繁盛』です!差別や暴のない社会にしていきましょう!」と、長崎民商のみなさんの力強い発言に大きな拍手。

 長崎の高校生は「毎行動で100人の署名を集めています。最初は、1筆でもとるのが難しかったのですが・・・」と可愛い笑顔。「被爆者のみなさんが高齢化していますが、私たちが頑張ります!みなさん私たちに任せてください!!」と(^O^) 何とも頼もしい!!

 沖縄の中学校2年の女の子は「大浦湾で貝殻の研究をしています。あのきれいな海を埋め立てるのを絶対に許しません!!」と怒りの発言。彼女は、昨年も参加されたそうです。彼女の海を大人の都合で汚すなんて、本当に許せません!

 

 新婦人笠井代表が「政府の態度を変えるのは、女性です!市民社会です!地球の人口の半分は女性です!」と言うと、大きな拍手で会場は盛り上がりました。

 

 最後は、いとものように『We shall overcome』を会場に集まった全員で大合唱(^◇^) また、登壇したら、先ほどの頼もしい発言をしてくれた高校生のみなさんの横になってしまった(^_^;) 

 

 海外代表のみなさんとの交流をして、会場を後にした。

 

 新婦人のみなさんと中華街へ行き、ご飯をいただいた。やっぱり、女性が集まると賑やかです(^O^)

 

 中華街の中に在るホテルに戻る。

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